心不全

心不全とは、心筋梗塞や心臓弁膜症、不整脈など心臓に何かしらの病気があるために、心臓の役割であるポンプ機能が低下することによって、全身の臓器に血液が十分に届けられなくなったり、逆に血液がうっ滞を起こしたりすることで各臓器に不具合が生じる状態をいいます。

ポンプが滞ると血液が臓器にうっ滞するため、肺にうっ血が起こると息切れや呼吸困難が起こります。胃腸や肝臓でうっ血が起こると食欲がなくなったり、吸収不良がみられます。全身に水分が溜まると皮下のむくみとして感じられ、特にすねや足の甲のむくみがみられます。

心不全の治療には、まず利尿剤が使用されます。心臓が回さないといけない体の余分な水分を尿として排出させる必要があります。また臓器に溜まってしまったうっ血を減らすことで、むくみや息切れなどの症状改善を目指します。

利尿剤で症状が良くなったとしても、それで終わりではありません。利尿剤は腎臓に働きかけ、尿を出させるだけのお薬ですので、症状が楽になったとしても、心臓自体が良くなったわけではありません。心不全の再燃を防ぐためにも、心不全に陥ってしまった原因を調べることが重要です。

心不全ってなに?

心不全とは、心筋梗塞や心臓弁膜症、不整脈など心臓に何かしらの病気があるために、心臓の役割であるポンプ機能が低下することによって、全身の臓器に血液が十分に届けられなくなったり、逆に血液がうっ滞を起こしたりすることで各臓器に不具合が生じる状態をいいます。

急性心筋梗塞など急激に心臓の機能が低下することにより数時間から数日単位で症状が増悪する急性心不全と、徐々に心臓の機能が低下することで、数か月から数年単位で徐々に症状が増悪する慢性心不全があります。


どんな症状があるの?

心臓の役割であるポンプ機能が低下することによって、十分に血液を他の臓器に届けることができず、疲れやすくなったり、皮膚が冷たくなったりします。例えば腎臓へ血液の供給が滞れば腎不全をきたし、尿を作ることができなくなります。

ポンプが滞ると血液が臓器にうっ滞するため、肺にうっ血が起こると息切れや呼吸困難が起こります。胃腸や肝臓でうっ血が起こると食欲がなくなったり、吸収不良がみられます。全身に水分が溜まると皮下のむくみとして感じられ、特にすねや足の甲のむくみがみられます。

また心臓と腎臓は密接な関係にあり、腎不全になると尿を作ることができなくなるため、本来であれば尿として排出されるべき水分が体の中に溜まってしまい、その結果として心臓がポンプとして回さないといけない体液量が増えてしまい、ますます心臓の負担が大きくなるという悪循環に陥ります。


心不全と言われたら?

心不全の治療には、まず利尿剤が使用されます。心臓が回さないといけない体の余分な水分を尿として排出させる必要があります。また臓器に溜まってしまったうっ血を減らすことで、むくみや息切れなどの症状改善を目指します。心疾患全体に言える事ですが、利尿剤のほかにも心臓を保護し、負担を減らすお薬が心不全治療の基本になります。

利尿剤で症状が良くなったとしても、それで終わりではありません。利尿剤は腎臓に働きかけ、尿を出させるだけのお薬ですので、症状が楽になったとしても、心臓自体が良くなったわけではありません。心不全の再燃を防ぐためにも、心不全に陥ってしまった原因を調べることが重要です。血圧が高ければ血圧を下げるお薬が必要ですし、狭心症や心筋梗塞があればカテーテルでの検査、治療が必要です。不整脈が原因なのであれば不整脈を抑えるお薬やカテーテルでの治療が有効かもしれません。心臓弁膜症が原因であればお薬や手術が検討されます。

これら原因を調べ必要な対策を立てる事で、心不全の再燃を抑えることが症状改善後の次の目標になります。